思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「高貴なるお方へ見せびらかせるような、綺麗な身体はしていないんでね。できれば、隠しておきたかったんだが……」
「わ、私……」
「お互いに、恥ずかしいところを曝け出したんだ。これで、お愛顧ってことにしてくれねぇか?」

 リベルラの不躾な視線を受け、ガルドラは少しでも妻の気持ちが楽になるよう、軽い口調で茶化してくる。
 だが……。
 残念ながら、先ほどとはまた異なる理由で青ざめるのを、止められなかった。

(私、なんてことを……)

 今までガルドラを「野良犬」と称し罵っていたのは、スラム街でこの年になるまで生き残るにはどうやって生きていけばいいのかを、自分がうまく想像できていなかったせいだ。

(こんな状況で、ようやくそれを理解するなんて……)

 一生知らないよりは、ずっといい。
 これまで彼が生きてきた人生を垣間見たおかげで、きっと2人の関係はいい方向へと進んでいくだろう。
 だが、リベルラは自分で自分が許せなかった。
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