思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
 夫は最初こそ、「リガルドを倒した得体のしれない狂犬」と白い目で見られていた。
 しかし数日もすれば、ガルドラに対する周りの反応はどんどんと軟化していった。

(処理能力と人脈、ともに申し分はないわ……)

 むしろ、腕っぷしが強いだけの脳筋とも言える幼馴染と結婚しなくて、よかったかもしれないと思うほどの活躍っぷりだ。
 さすがは、ならず者たちが闊歩するスラム街で暮らす人々から、慕われていただけのことはある。

(これみよがしに彼を称賛して、仲のいいところを見せつけるべきかしら……)

 リベルラは護衛騎士としての職務を全うするために壁際で佇むリガルドの姿を、横目で確認した。

 幼馴染は何か言いたそうに、こちらへ何度もちらちらと視線を向けてくる。
 それがうっとおしくて仕方がない。
 2人きりになれば、「どうしてガルドラと結婚したのか」と言い争いになるのは間違いなかった。
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