失恋した男友達と、ルームシェア始めました
2話 ソファの端っこと、ベッドの真ん中
──ルームシェア二日目の朝。
「……起きろ、遥。遅刻する」
ぼんやりする視界に、見慣れた顔が近すぎる距離で入ってきて、私は思わず布団を頭までかぶった。
「近い近い。顔、近い」
「いつもなら電話で起こしてただろ。物理バージョンだと思え」
「新サービスいらない」
ソファベッドの上で丸くなりながら文句を言うと、悠真はあきれたように笑って、カーテンをシャッと開けた。
刺すような朝日が、狭い部屋を一気に暴く。
ソファベッド、ローテーブル、シングルベッド。
昨夜キスをしたテーブルは、そのままの位置にあって、見ないふりをしているのは、互いにきっと同じだ。