失恋した男友達と、ルームシェア始めました
「じゃあ、とりあえず」


悠真は、ゆっくりソファから立ち上がって、
部屋をぐるりと見回した。


「この部屋、ルームシェアのスタート地点から、“同棲のスタート地点”に格上げだな」

「なにそれ」

「大事なこと」


得意げに言ってから、ふと、少しだけ表情を曇らせる。


「元カノの影とか、嫌な記憶とかさ。そういうの、まだちょっと残ってるかもしれないけど……」


そこで言葉を切って、彼は首筋をかきながら笑った。


「いつか、全部上書きできたらいいなって思う。ここで、遥とのやつで」


その言葉に、思わず肩の力が抜ける。



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