ただいまヒロイン代理中!
「同じストーリーを、ループ……?」

「ああ。本来、ストーリーってのは、始めから終わりへ一直線に進むものなんだ。でも、この小説には終わりがない。つまり、『目的地への道のりを見失ってる』状態なんだよ」

「ということは、蓮たちは目的地がわからないから、同じ道をぐるぐる回ってるってこと?」

「そういうことだな。まあ、とにかく『話に終わりがない』から、俺たちは同じ場面で同じやり取りを繰り返していたんだよ。でも……」

 そこまで言いかけて、急に蓮の顔に(かげ)りが帯びた。


< 122 / 176 >

この作品をシェア

pagetop