ただいまヒロイン代理中!
「まず、俺がヒーローとして登場するこの小説は、さっきの特別室の場面で途切れているんだ」

「『途切れてる』ってことは、完結してないってこと?」

「その通り」

 その通りって……、ちょっと待って。

「蓮。今のってメタ発言だよね?」

「あ? それがどうした?」

「いや、蓮って自分のことを小説の登場人物だって、ちゃんと自覚してたんだな~って思って」

「当たり前だ」

 蓮はこれ見よがしに腕を組んで、フンッと鼻を鳴らした。

「これまで何千回……いや、何万回も、同じストーリーをループしてきたんだ。嫌でも自分が何者なのか、わかってるに決まってるだろ」

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