ただいまヒロイン代理中!
「それじゃあ、現実世界に戻る前に、お前に一つだけ聞いてほしいことがあるけど、いいか?」

「いいよ。何?」

 首をかしげる私に、蓮はとても真剣な顔で口を開く。

「現実世界に戻ったら、この小説の作者を――マイを探し出して、『続きを最後まで書いて』と頼んでくれ」

「マイさんを、探し出す……?」

 聞き返す私に、蓮は大きくうなずいた。

「自分でも、無茶なことを頼んでいるとわかってる。きっと一生かかっても、マイが見つからない可能性のほうが高いだろうしな」

「うん……」

「でも、俺が現実世界に行って、マイを探すことはできない。頼めるのは、もうお前しかいないんだ」

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