ただいまヒロイン代理中!
 突然結城くんの話をさえぎるように、スマホの着信音が大きく鳴り響いた。

「悪い、俺だ」

 結城くんは申し訳なさそうにスマホを取り出すと、画面を見て軽く苦笑いした。

「母親からだ。ごめん、ちょっと出るよ」

 結城くんが席を立って、少し離れた場所で電話に出る。

 私はその後ろ姿を見つめて、ほっと胸を撫で下ろした。

 あー、危なかった……。昨日資料室で倒れた理由、ちゃんと説明できる自信なかったんだもの。


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