ただいまヒロイン代理中!
「ごめんごめん。私、たびたび記憶が飛んじゃうみたいで……」

 初めて駿くんと会ったとき、記憶喪失と疑われたことを思い出して嘘をついた。

 大丈夫かな? 私が嘘ついてるってバレないよね⁉ なんてドキドキしていると、

「なるほど。それはしょうがないですね」

 意外にもあっさりと受け入れた! よかったあ、怪しまれなくって。

「ここは黒龍の倉庫。僕たちがいる場所は、幹部以上しか入れない特別室ですよ」

「えっ?」

 私は思わず聞き返した。

「じゃあ……何で私、ここにいるの? 私、幹部どころか、黒龍にも入ってないんだけど……」

「はあ……。本当に世話が焼ける人だ」

 駿くんがこれ見よがしに、大げさに肩をすくめて、ため息をつく。

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