ただいまヒロイン代理中!
「れ、蓮……⁉ 降ろして! 重いでしょ⁉」

 あわててジタバタと足をばたつかせて暴れても、蓮の腕はびくともしない。

 涼しい顔で、私の腰とひざ裏をしっかりと支えている。

「重くねえよ。でも、次からは気をつけろよな」

 蓮は私の耳元で低くささやくと、そのまま私を抱えた状態で歩き出した。

 そこには、黒龍のメンバーなのかな……?

 カラフルな髪色に着崩した制服。ジャラジャラとアクセサリーをつけた不良たちが、ざっと50人近くも集まっていた。

 ざわざわと騒がしかった空間が、蓮が歩み寄ったとたんに、水を打ったように静まり返る。

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