ただいまヒロイン代理中!
「ケータイ小説?」

 その棚には、B6サイズくらいの単行本が何十冊も並んでいた。

 背表紙をざっと見た限り、タイトルが短い作品が多い。

 【初恋】とか、【涙色キャンディ】とか、【モノクロのお姫様】とか……。

 最近の小説って、タイトルが長くて、どんな話なのかわかりやすい作品が多いから、こんなに短いのは逆に新鮮だなぁ。

 『いったいどんな話なんだろう?』って、想像力がかき立てられる!

 せっかくだし、何冊か借りていこっかな。と、思ったそのとき。

「へぇーっ、懐かしいなあ」

 柔らかい中に芯のある、少し低めの女の人の声が、すぐ後ろから聞こえた。

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