ただいまヒロイン代理中!
「あの当時――、二人がちょうど生まれた年くらいかな。17年前は、そういう小説がものすごく流行ってたんだよ。今思えば、総長がヒロインに向かって言う、『お前は俺の女だ』とか、『お前に拒否権なんてないからな』ってセリフを打つだけで、顔が真っ赤になるくらいドキドキしたなぁ……」

 ピュアだ……。高校時代の蒔田先生を想像するだけで、心が洗われる思いだよ……!

 ――って、あれ? ちょっと待って。

 先生が今言ったセリフ……、蓮が私に彼女宣言したときのと、丸っきり同じだったよね⁉

 そう考えると、もしかして――例のガラケーに保存されてる暴走族小説の作者って、高校生のときの蒔田先生なのかな……?

 たしか、先生は私たちと同じ高校出身だったはず。

 そしたら、資料室にあのガラケーがあったのも、昔先生がなくしてしまって、私が見つけるまでそのままになっていた――ってことなのかな?

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