ただいまヒロイン代理中!
「太陽、美月ちゃん! 大丈夫?」

「俺は大丈夫! 美月ちゃんは?」

「私も! 夏樹くん、助けてくれてありがとうね」

「どーいたしまして。美月ちゃんのピンチに駆けつけるのは当然でしょ」

 お礼を言った私に、夏樹くんがフッとクールに笑う。

 その笑顔を見て、ようやく肩の力が抜けた。

 でも、ちょっと待って。

『美月ちゃんのピンチに駆けつけるのは当然』なんてサラッと言っちゃってるけどさ……、

「ねえ、どうして私の居場所がわかったの?」

「え?」

 ふとわいた疑問を口にすると、夏樹くんが首をかしげた。

「だって、あのVERTEXって総長、蓮との電話で嘘ついてたんだよ! しかもここ、チームの中でも一部の人しか知らない隠し倉庫で……」

「僕の情報網を甘く見ないでくださいね」

「駿くん!」

< 96 / 176 >

この作品をシェア

pagetop