貴女の天使でいられるの
私は、なぜか一人暮らしをさせて貰えない。海外でも親の持ち家である。
必ず身の回りの世話をする者を付けるのである。
執事と言うやつである。
でもこれからは、会社だから1人で行動出来ると思っていたが、家へ帰ろうとホテルを出ると、一台の車が止まりドアを開ける執事の中村がいた。車は目立たない様に国産の高級車だった。端から見たら彼氏だと思われるのではないか、中村は見目も良い、頭脳明晰である。
中村は私より遥かに知能が高い、大学の論文でパワコンを睨みふける事が多かったが、中村に聞いた方が速かった。私の22年は勉強に明け暮れていた。
私の家は、都内の一等地にある。家に着くと門が自動で開きしばらく進むと玄関前で止まった。
地上3階の建物は、宮殿の様である。
中に入るとメイドが出迎え私は父と母の所在を確認する。
「お父様とお母様は今どちら」
メイドが答える
「旦那様は花園コンツェルンの総帥として会議に出席しております。奥様は在宅しております。」
「夕食は、お母様と一緒に取れるのかしら?」
「奥様からお嬢様が帰られたら、一緒に夕食を取られるとおっしゃっていました。」
いつも忙しい母と夕食を食べれるのが嬉しくなった。母は、フランス人の祖母と日本人の祖父のハーフで、フランスの生活が長かったせいもあって日本に馴染めなかったが、今では嘘のようだ。
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