転生したらひとりぼっちだった私、最強国の冷徹大公に拾われる~不愛想な最強保護者のもとで、稀代の才能が花開きました~
眼鏡の男性は、一瞬視線を落として私を見ると、明らかに驚いた顔をした。
うん、わかります、なんでここに子どもが?と思ったんでしょうね。
「連れてきた。あとは頼む」
「あ……はい。かしこまりました」
眼鏡の男性は目を見開いたが、すぐに平静を取り戻し返答した。竜大公は、私を一瞥すると城に向かって歩き出す。
これは……ついていくべきなのか? 留まるべきか? 言葉少ない竜大公の考えがわからず佇んでいると、眼鏡の男性が私の前に屈み込んだ。
「お嬢さん、お名前は?」
「あ、私、ネリーです」
「ネリー……ですか。私はグレイグ・ハーシェル。竜大公シリウス様の側近、ドラン公国の宰相をしています」
「よ、よろしくお願いいたします」
と、挨拶をしたものの、よろしくする未来もされる未来もあるとは思えない。
「では、ついてきて下さい。部屋に案内します」
「え?」
「……え?」
「部屋がもらえるんですかー!?」
私は仰天し、グレイグに向かって叫んでしまった。
だって、罪人は牢獄に入るんでしょう?
刑を言い渡されるまでは牢獄にいて、尋問と拷問に耐えながら過ごすのが一般的じゃない?
……って、テレビドラマに影響されすぎ?
バカみたいに狼狽える私に、グレイグは落ち着くように諭す。それから言った。
「シリウス様は『頼む』とおっしゃったのです。それがあの方の希望ならそれに従うまで」
「でも、私は……そんな高待遇をしてもらうような身の上ではなく……」
濡れ衣とはいえ、罪人としてここに来ている。部屋を与えてくれるのは嬉しいけれど、本当にそれでいいのかと思ってしまう。
「詳しいことは、のちほどシリウス様に伺います。今はとにかく、あなたを部屋に案内するのが先です」
「は、はあ……」
「不安ですか? 聡明叡智なシリウス様が、相棒である黒竜に乗せてドランにあなたを連れてきた。それだけであなたは認められているのですよ。あのお方は、他人のことを『頼む』だなんて絶対に言わないのですから」
「そう、なんです、か?」
……さっぱりわからない。認められたって? 罪人として連れてこられたわけじゃないの? ドラゴンアイの件、嘘を吐いていないと信じてくれたのかな?
じゃあ、なんのためにここに連れてきたの?
ひとつが解決しても、次から次へと疑問が湧く。ただ、命を取られることはなさそうだと一安心した。
「落ち着きましたか?」
「あ、はい」
「では、行きましょう」
うん、わかります、なんでここに子どもが?と思ったんでしょうね。
「連れてきた。あとは頼む」
「あ……はい。かしこまりました」
眼鏡の男性は目を見開いたが、すぐに平静を取り戻し返答した。竜大公は、私を一瞥すると城に向かって歩き出す。
これは……ついていくべきなのか? 留まるべきか? 言葉少ない竜大公の考えがわからず佇んでいると、眼鏡の男性が私の前に屈み込んだ。
「お嬢さん、お名前は?」
「あ、私、ネリーです」
「ネリー……ですか。私はグレイグ・ハーシェル。竜大公シリウス様の側近、ドラン公国の宰相をしています」
「よ、よろしくお願いいたします」
と、挨拶をしたものの、よろしくする未来もされる未来もあるとは思えない。
「では、ついてきて下さい。部屋に案内します」
「え?」
「……え?」
「部屋がもらえるんですかー!?」
私は仰天し、グレイグに向かって叫んでしまった。
だって、罪人は牢獄に入るんでしょう?
刑を言い渡されるまでは牢獄にいて、尋問と拷問に耐えながら過ごすのが一般的じゃない?
……って、テレビドラマに影響されすぎ?
バカみたいに狼狽える私に、グレイグは落ち着くように諭す。それから言った。
「シリウス様は『頼む』とおっしゃったのです。それがあの方の希望ならそれに従うまで」
「でも、私は……そんな高待遇をしてもらうような身の上ではなく……」
濡れ衣とはいえ、罪人としてここに来ている。部屋を与えてくれるのは嬉しいけれど、本当にそれでいいのかと思ってしまう。
「詳しいことは、のちほどシリウス様に伺います。今はとにかく、あなたを部屋に案内するのが先です」
「は、はあ……」
「不安ですか? 聡明叡智なシリウス様が、相棒である黒竜に乗せてドランにあなたを連れてきた。それだけであなたは認められているのですよ。あのお方は、他人のことを『頼む』だなんて絶対に言わないのですから」
「そう、なんです、か?」
……さっぱりわからない。認められたって? 罪人として連れてこられたわけじゃないの? ドラゴンアイの件、嘘を吐いていないと信じてくれたのかな?
じゃあ、なんのためにここに連れてきたの?
ひとつが解決しても、次から次へと疑問が湧く。ただ、命を取られることはなさそうだと一安心した。
「落ち着きましたか?」
「あ、はい」
「では、行きましょう」