音のない世界
そこから俺は行ける日は優花に変な男が寄らない様に、優花に気付かれない様に後を追う。
優花に近寄りそうな男は睨むとすぐに逃げる。
俺が行けない時は組の下っ端に頼む。
そしておかしい事に気付く。
朝の新聞配達、買い物、皿洗い。
中学だぞ?と眉をひそめる。
そして中学三年。
進路相談の時期。
俺の前が優花だった
教室から初めて優花の声が聞こえた。
「長濱高校」
そして教室の扉が開く。
「邪魔」
優花が初めて俺に喋った。
この声、もっと聞きたい
俺の名前を呼んで欲しい。そう思った。