監禁溺愛!? ~猫好き主任は、猫っ毛の年下部下に篭絡される~
「俺がナンパしたのはこの子。もうひとつの浮気。お持ち帰りに成功しました」
「こっちも猫……」
女性社員が聞いた『かわいい子』は『かわいい子猫』の聞き間違いだったのだろう。
「捨てられていた子を保護しようとして失敗して逃げられちゃって。一週間かけて保護しました。おかげで寝不足です。今は念のために隔離中。明日の午後休で病院に連れて行って病気の検査をしてもらいます。ちなみにオスですよ」
「紛らわしいよ!」
浮気せざるを得ないって、猫を保護したことを言ってたなんて。
「主任以外なら誤解されてもどうでもいいですから」
ひっかかりのある言い方に、私は彼を見る。
「俺もいつも主任を見てたんですよ。気付いて……ないですよね」
そんなこと、まったく気づかなかったけど。
「帰したくないな。主任も監禁しちゃおうかな」
彼が迫ってきて、私はあとずさりする。
「冗談……」
「じゃなかったら、どうします?」
じりじりと追いやられ、背が壁についた。
彼は両サイドに手をついて私の逃げ道をふさぐ。
「落ち着いて、蒼澤くん」
「無理ですよ」
彼は猫のように、ぺろりと自身の口を舐めた。
「だけど、主任になら俺が監禁されるのもいいかも」
彼の顔が近づいてきて、私はとっさに顔をそむける。彼はそのまま、私の耳元に口を寄せた。
「主任が飼う猫、オスでもいいですよね?」
とろけるほど甘い声が、髪とともに私の耳をくすぐった――。
終
「こっちも猫……」
女性社員が聞いた『かわいい子』は『かわいい子猫』の聞き間違いだったのだろう。
「捨てられていた子を保護しようとして失敗して逃げられちゃって。一週間かけて保護しました。おかげで寝不足です。今は念のために隔離中。明日の午後休で病院に連れて行って病気の検査をしてもらいます。ちなみにオスですよ」
「紛らわしいよ!」
浮気せざるを得ないって、猫を保護したことを言ってたなんて。
「主任以外なら誤解されてもどうでもいいですから」
ひっかかりのある言い方に、私は彼を見る。
「俺もいつも主任を見てたんですよ。気付いて……ないですよね」
そんなこと、まったく気づかなかったけど。
「帰したくないな。主任も監禁しちゃおうかな」
彼が迫ってきて、私はあとずさりする。
「冗談……」
「じゃなかったら、どうします?」
じりじりと追いやられ、背が壁についた。
彼は両サイドに手をついて私の逃げ道をふさぐ。
「落ち着いて、蒼澤くん」
「無理ですよ」
彼は猫のように、ぺろりと自身の口を舐めた。
「だけど、主任になら俺が監禁されるのもいいかも」
彼の顔が近づいてきて、私はとっさに顔をそむける。彼はそのまま、私の耳元に口を寄せた。
「主任が飼う猫、オスでもいいですよね?」
とろけるほど甘い声が、髪とともに私の耳をくすぐった――。
終


