ある熱帯の天使
6.「少年の物陰」
アルコールのせいで、気分は悪かったし、どうにかあいつらにばれないようにシャワーを浴びてた。
イライラする気持ちは止まらなかった。どこに逃げたって俺をイライラさせる奴は居たし、メタ的なことを考えたくない程イラついてた。そいつらに何か本当のことを話してみたって、弄ばれるだけで、効果は無かったしね。何一つ変わらない光景にただ「無駄だ」と思った。そんな気にさせる奴ばかりだった。逃げ込んだ図書館には、道徳の本が置いてあって、目に止まったんだ。だからそれを拾って読んでみた。道徳なんて辛気くさくて読む気がしなかったんだけど…外国語を翻訳した道徳の本には、2ページ目から道徳を疑ってかかる文章が載ってた。面白いと思った。そして、世界中どこも大して変わらないもんだと思った。相当古いぜ、これ。裏表紙からまた、2ページに戻って、文章を読んでた。変わることなんて誰も望んでいやがらないんだ。
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