ある熱帯の天使
ガルシアはスマートフォンのメモ画面を見ていた。それはママに頼まれた買い物する商品の一覧だ。
「お兄ちゃん、忘れちゃいけないものがたくさんあるわ」
「そうだね、ガルシア、忘れたらまた怒られちゃうよ。怒られるのは、やだな」
僕は怯えた表情をした。
「弱虫ね、お兄ちゃん」
ガルシアはケタケタと笑った。笑った顔を明るくて三本線になった目と口角が上がり小さく開いた口がとても可愛いかった。
エスカレーターを使って、電気屋のコーナーに入った。エスカレーターではガルシアは前に居て、僕の方を見て、笑いながら学校であった話をしてくれた。僕は聞いていて、ガルシアはとても楽しい学校生活を送っているんだと思った。ひとまず安心した。ガルシア程かわいくて無邪気な子はそうじゃない子達に虐められたりするんじゃないかと思ったからだ。
電気屋のラインをくぐると店員のおじさんが待ち構えている。その後ろに洗濯機や冷蔵庫が見える。たくさん置いてあるけど、僕らには関係のないものだ。僕達が探していたのは、ママが使う光沢のある赤のドライヤーだ。ママは足が悪い。家ではいつも古い木で出来た大きな椅子に座ってる。だから、僕らがママの代わりにママが必要なものを買う必要がある。ママは喜んでくれるだろうか、喜んでくれるといいな。ママは拘りが強いから、決まったメーカーのものしか受け付けない。
「あったよ、ガルシア」
僕は赤のドライヤーを指差した。
「お兄ちゃん、さすが」
僕はガルシアより見つけるのが速かったみたいだ。
「お兄ちゃん、忘れちゃいけないものがたくさんあるわ」
「そうだね、ガルシア、忘れたらまた怒られちゃうよ。怒られるのは、やだな」
僕は怯えた表情をした。
「弱虫ね、お兄ちゃん」
ガルシアはケタケタと笑った。笑った顔を明るくて三本線になった目と口角が上がり小さく開いた口がとても可愛いかった。
エスカレーターを使って、電気屋のコーナーに入った。エスカレーターではガルシアは前に居て、僕の方を見て、笑いながら学校であった話をしてくれた。僕は聞いていて、ガルシアはとても楽しい学校生活を送っているんだと思った。ひとまず安心した。ガルシア程かわいくて無邪気な子はそうじゃない子達に虐められたりするんじゃないかと思ったからだ。
電気屋のラインをくぐると店員のおじさんが待ち構えている。その後ろに洗濯機や冷蔵庫が見える。たくさん置いてあるけど、僕らには関係のないものだ。僕達が探していたのは、ママが使う光沢のある赤のドライヤーだ。ママは足が悪い。家ではいつも古い木で出来た大きな椅子に座ってる。だから、僕らがママの代わりにママが必要なものを買う必要がある。ママは喜んでくれるだろうか、喜んでくれるといいな。ママは拘りが強いから、決まったメーカーのものしか受け付けない。
「あったよ、ガルシア」
僕は赤のドライヤーを指差した。
「お兄ちゃん、さすが」
僕はガルシアより見つけるのが速かったみたいだ。