ある熱帯の天使
絵を描くと無心でいられた。嫌な思い出も全て消え失せ、描くことに集中できた。こうなれたのは、今日が初めてだった。そんな最中、雨は降るし、風は吹き荒れるし、僕が描いた絵のあるスケッチブックや絵の具パレットがぐちゃぐちゃになって飛ばされた。風で飛ばされたスケッチブックや絵の具パレットは田んぼの方へと落ちていった。
「どうしよう」
僕は不安でたまらず独り言を口にした。
「どうしよう」
慌てて左右を見渡すけど誰もいない。
僕は大慌てで自転車を連れて歩き出して、僕の住む家へと足を走らせた。帰る途中で、いろんなことが頭に浮かんだ。僕の大事な絵画セットが駄目になった、あれはもう一度買い揃えるとしたら、お金がかかる、お金を稼がなくちゃいけない。絵画セットが田んぼに落ちた、それを見たら農作業をしている大人が怒るだろう、僕のことを知っているかな、隠し通せるかな、農作物が駄目になってしまわないかな。
「どうしよう」
家の扉を開けようとしたけど、鍵がない。
「どうしよう」
田んぼの中に落としていたとしたら…僕だって分かるかな…
「どうしよう」
僕は不安でたまらず独り言を口にした。
「どうしよう」
慌てて左右を見渡すけど誰もいない。
僕は大慌てで自転車を連れて歩き出して、僕の住む家へと足を走らせた。帰る途中で、いろんなことが頭に浮かんだ。僕の大事な絵画セットが駄目になった、あれはもう一度買い揃えるとしたら、お金がかかる、お金を稼がなくちゃいけない。絵画セットが田んぼに落ちた、それを見たら農作業をしている大人が怒るだろう、僕のことを知っているかな、隠し通せるかな、農作物が駄目になってしまわないかな。
「どうしよう」
家の扉を開けようとしたけど、鍵がない。
「どうしよう」
田んぼの中に落としていたとしたら…僕だって分かるかな…