丸い黒縁眼鏡くんの優しい笑顔を独り占めしたい
 17時半を過ぎた辺りから、人がぼちぼちと現れだした。今日は18時から宴会の予約が入っていて、それから20時からも入っているので、片付けや準備などでバタバタしそうだった。

 わたしは宴会用の鍋や皿など、準備できているか再度確認を行う。

 厨房では西尾くんが、仕込み作業と先ほどのお客様の料理の調理に取り掛かっていた。

 わたしは飲み物を準備しながら、ちらっと西尾くんの方を見る。

 いつも長袖シャツを着ている。そして、トレードマークの丸い黒縁眼鏡。

 細い腕からは、綺麗で細長い指が見える。

 わたしはビールジョッキを持ち、テーブルに向かう。

 提供してから、西尾くんから渡された料理をトレーに乗せて運ぶ。
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