丸い黒縁眼鏡くんの優しい笑顔を独り占めしたい
 ついて行こうって思った訳じゃない、ただあがりの時間が一緒で向かう先も偶然一緒だったから西尾くんが少し前を歩いていた。

 すると足を止めて、小さな植木鉢をじーっと見つめていた。

 よくよく見ると口元も動いているし、柔らかい笑顔も見える。

 ゆっくりと植物を撫でて、それから手を振って歩く。

 あれ? また足を止めて、植物になにかを言ってから手を振って歩いていく。

 って、全然進まないじゃん!
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