おかえりが聞こえる病室
「もう一つだけ説明するね。」

先生はカルテを開きながら話し始める。

「胸のレントゲンも撮らせてね。」

「写真を撮る検査だから、痛くはないよ。」

「肺の様子を見て、お熱の原因がどこにあるか確認したいんだ。」

亜美はまだ涙の跡が残る顔で、小さく聞く。

「……また、ちっくん?」

先生は優しく首を横に振った。

「ううん。」

「お写真を撮るだけ。」

「じっとしていられたら、すぐ終わるよ。」

その言葉に、亜美は少しだけ安心したように息をついた。
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