おかえりが聞こえる病室
処置が終わると、先生はすぐに笑顔になった。

「終わったよ。」

その一言を聞いた瞬間、亜美の身体から力が抜けた。

「……おわった?」

「うん。」

「約束どおり。」

「終わったよ。」

亜美は安心したように泣き出した。

我慢していた涙が、次から次へとあふれてくる。

ママは何も言わず、その小さな頭を抱き寄せた。

「よく頑張ったね。」

先生も看護師も、急かさなかった。

泣き止むまで、静かに待ってくれていた。
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