おかえりが聞こえる病室
病室を出ようとした莉奈は、ふと振り返った。

「そうだ。」

「朝ごはん、ゼリーがついてるかもしれないよ。」

亜美が少しだけ目を丸くする。

「ゼリー?」

「うん。」

「もしあったら、教えてね。」

そう言って、小さく笑った。

その笑顔につられるように、亜美もほんの少しだけ笑う。

本当に少しだけ。

でも、昨日の夜には見られなかった笑顔だった。
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