おかえりが聞こえる病室
先生は続ける。

「もし昨日より良くなっていたら。」

「今のお薬を続ければいい。」

「もし違っていたら。」

「もっと亜美ちゃんに合うお薬を探せる。」

「だからね。」

「この検査は、亜美ちゃんを苦しめるためじゃない。」

「早く元気になるための検査なんだ。」

亜美は涙をこらえながら聞いていた。

全部は分からない。

でも。

“なんでやるのか”

それだけは少し分かった。
< 62 / 66 >

この作品をシェア

pagetop