おかえりが聞こえる病室
「亜美ちゃん。」

「はい。」

「一つ聞いてもいい?」

「……うん。」

「さっき。」

「泣きたかった?」

亜美はすぐにうなずく。

「うん。」

「じゃあ。」

莉奈は優しく笑った。

「泣いてよかった。」

亜美はきょとんとする。

「え?」

「我慢してたら、もっと苦しかったでしょう?」

「……。」

「泣きたい時に泣けた。」

「それで十分。」
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