おかえりが聞こえる病室
亜美は少し黙っていた。

「でも。」

「おねえちゃんみたいに、おおきいこは……。」

「ないてなかった。」

莉奈は少し考えてから答えた。

「本当かな?」

「え?」

「泣いてないように見えても。」

「心の中では泣いてる人もいるよ。」

「先生も。」

「看護師さんも。」

「ママも。」

「みんな、怖いことはある。」

「泣きたくなる日もある。だから、泣いていいんだよ。」
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