Ironic Honey
「正直に話すと難しいな」

「難しい?」

「君の強がりを無視して、助けようとしたら気を損ねるんじゃないかとも思うし、そうなると、そこで言い合いにもなりそうだ」


 千織の言葉に何も言い返せなかった。確かに、いいって断ってるのにそれを千織に無視されたら、私のことだから余計に怒りそうだ。

 特に余裕がない時は、周りが見えなくて、どうして私の言葉を無視するのか、私じゃ力足らずということなのか、と千織が言ってもいない、思ってもないことまで、勝手に自分で思い込んで、自分を追い詰めそうなそんな気もする。

 千織の言葉にどう返したらいいかわからず、黙り込んだ。そんな私に千織は少し微笑み頭を撫でる。


「俺も君が言いやすい環境を作るし、できる限り動くつもりだけど、君も少し素直になる努力はしてほしいな」


 千織の柔らかい言い方に素直に頷く。

 きっと今は解決策もないし、事前に話し合っていてもうまくいかないかもしれない。それでも、彼とうまくやっていくために、私も変わる。
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