Ironic Honey
Episode7
あの後、すぐに籍を入れに行った。晴れて私は長谷川 聖菜になった。
婚姻届けを書くときはものすごくドキドキしたのに、書き終わり提出してしまえば、呆気ないし、変わらず実感はない。
「まだ長谷川で振り向ける自信がないわ」
「そんなもんだろ。直になれるよ」
薬指には当然、以前貰った指輪が着いている。千織の方には、ほんの少しだけデザインが違う、私よりもさらにシンプルなもので、形が同じ。
彼の指はゴツゴツしすぎているせいか、まだ違和感が強いみたい。
「そろそろ引越してこないとな。籍まで入れたし」
「…そう、ね」
本来、籍を入れる前に引っ越しているはずだったのだけど、今日までに間に合わなかった。
理由は仕事の引き継ぎなどで手が回らず、いまだバタバタとしてしまっていて、千織は引越し準備が終わらないと言うとじとっとした目で見ていた。
「君は俺に甘えて引越し準備を後回しにするから、強制的に契約をいつまでと決めて、焦らせるべきじゃないか?」
そんなド正論まで零され、苦笑いしていた。
確かに千織なら許してくれるという自信はあった。その結果仕事を優先してしまい、今では今月末までには引っ越すと決めている。
婚姻届けを書くときはものすごくドキドキしたのに、書き終わり提出してしまえば、呆気ないし、変わらず実感はない。
「まだ長谷川で振り向ける自信がないわ」
「そんなもんだろ。直になれるよ」
薬指には当然、以前貰った指輪が着いている。千織の方には、ほんの少しだけデザインが違う、私よりもさらにシンプルなもので、形が同じ。
彼の指はゴツゴツしすぎているせいか、まだ違和感が強いみたい。
「そろそろ引越してこないとな。籍まで入れたし」
「…そう、ね」
本来、籍を入れる前に引っ越しているはずだったのだけど、今日までに間に合わなかった。
理由は仕事の引き継ぎなどで手が回らず、いまだバタバタとしてしまっていて、千織は引越し準備が終わらないと言うとじとっとした目で見ていた。
「君は俺に甘えて引越し準備を後回しにするから、強制的に契約をいつまでと決めて、焦らせるべきじゃないか?」
そんなド正論まで零され、苦笑いしていた。
確かに千織なら許してくれるという自信はあった。その結果仕事を優先してしまい、今では今月末までには引っ越すと決めている。