「好きだから。」

①ー❹ウソカノ

私は蓮くんのウソカノになった。
ウソカノだけど、蓮くんのそばにいれるなら、それでいい。
でも、考えてしまう。本当にわたしでいいのかと。

付き合ってから一日目
蓮くん、連絡くれないかなと期待してスマホを見つめていたら、通知が鳴った。
≪急にごめんね。あのさ、本当に彼女になってくれるの?≫
何度も聞いてくるな。それほど、心配なのかな?
あ、彼女じゃないウソカノなのに‥‥。
私のこと、本当は彼女って思ってるのかなって思ってしまう。
≪彼女じゃありません。ウソカノです≫
蓮くんは返信が遅かった。変なこと言ったかな? だから、続けて送った。
≪昨日も言いましたよ! なりますって。なにかありましたか?≫
そのあと、すぐに返信が来た。
≪本当になるんだな?≫
本当に心配性だな。不安なのかな?
≪なりますよ。でも、なんでそんなに聞くんですか?≫
不思議で聞いてみた。
≪本当はすきなひととかいるんじゃないかって心配になったんだ。俺に付き合わされて付き合っただけだと苦しいだろ?≫
そんなことないです! 幸せですよ!……なんて、そんなことは言えなかった。
≪そんなことありません。好きな人はいませんよ≫
『好きな人はいます』って送ったら、誰?って聞かれそうだと思ったから、『好きな人はいません』って送った。
≪じゃあ、何で俺と付き合ってくれた?≫
「好きだから。」って言いたいな。
でも、言ったら困らせちゃうから言えない……。
≪お礼と責任、です≫
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