「好きだから。」

①ー❺本当にこれでいいの?

私は蓮くんと付き合った次の日、莉愛に私の家に来てもらい、付き合ったことを報告した。
「え⁉ お礼と責任で付き合ってって言われたの⁉ 急展開すぎない?」
「何でかなって思って聞いたらさ」
「聞いたら?」
莉愛は真剣に聞いてくれる。こういうところが好きなんだよね。
「友達全員、彼女がいるからお前もつくれって言われたからだって」
「え? で?」
「何が?」
「本当かもしれないけどさ、『好きだから。』って言って欲しかったんでしょ?」
「うん。言ってほしかった」
「じゃあ、もうそれは本当の彼女になりたいんだよ」
「え? そうかな?」
「そうだよ。絶対!」
「でも、そんなこと言ったら、もしかしたらだよ? もしかしたら、ウソカノでもいられなくなる……」
「そっか……。愛はこのままでいいの?」
「うん。このままでいい。このままがいい。ウソカノでいい」
私はこの時、本当にウソカノでいいって思っていた。
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