「好きだから。」

②-❸ウソはいつだって

私はカフェに戻り、莉愛に百瀬さんのことを言った。
ちくったのではなく、相談の一環として言ったまでだけど。
「あのね、さっき見ちゃったんだ。百瀬さんが蓮くんに告白してるとこ」
「え! 本当に⁉」
「うん。隠れてみてた……」
「どう思った?」
「どう思ったかって?」
「嫌だった?」
私は嫌……なのか? 別にいいのか? でも、私やっぱり……。
私は自分の気持ちに気付いた。確実に。
「私は……嫌……だ」
「よく言った」
「え? 何で?」
「それって、つまりウソカノじゃなくて、本当の彼女になりたいってことでしょ? その気持ちの表れでしょ?」
本当の彼女……。なりたいよ。なれるなら。
でも、この思いは蓮くんに言ったところで断られるだけ。
だから、このままが一番いいの。
「そうかな?」
「そうだよ。絶対」
「莉愛が言うなら、そうだね。でも、この気持ちは言わない」
「何で? 気持ちをつたえたらいいじゃん」
「だって。だって……気持ちを言ったところで、断られたら、ウソカノとしても隣に居られないんだよ? そんな嫌だよ……」
「そっか。愛の気持ちよく分かった」
「理解してくれてありがとう。これからも相談のってくれる?」
「もちろんだよ!」
「ありがとう! 莉愛、大好き!」
「私も大好きだよ! 愛!」
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