伝説の『姫』。現在、地味子Aとして潜入中!
──授業終了

俺は話を聞きながら、先輩の『クラスメイト』の存在が気になって仕方がなかった。

授業が終わると、俺はすぐに先輩へ電話をかけた。



ブーブー…ガチャ



俺は電話が繋がった瞬間、聞きたかったことを一気に聞いた。

すると先輩は少し間を置いてゆっくり答えた。

『スメラギ くんっていう、同じクラスの人!
学校を案内してくれるらしいから、行けなくなっちゃったの。
約束してたのにごめんね。』

そう電話越しにも伝わる反省している様子が先輩らしくて、俺も落ち着きを取り戻す。

…ていうか、今スメラギ"くん"っていったか…?

早速男が先輩に…?

いや、今は先輩の本当の姿を隠しているから大丈夫だとは思うけど…

…もしかして、任務に関わってるのか?

「…それは、関係があることですか?」

思わず聞いてしまう。いや、聞かずにはいられなかった。

もし関係があるのなら、先輩は1人で抱え込んでしまう人だから必ずひとりで解決しようとするから。

『関係はないよ。ただ仲良くしたいなって思っただけっ!
滝くんこそクラスとかは大丈夫?』

「あー…」

…先輩には何も隠し事はできない。ていうか、ごまかせない…。

いつもどこか抜けているのに、人の機微には敏感な先輩。

「まぁ…はい。
でもやっぱり、ここは噂通りですね。
なんか図の高いやつが多いって言うか。
……まぁ全員殴り伏せましたけど。」

正直に全て話す。

最後の事実は聞こえないように言ったら…バレてないことを願おう。

そんなことを考えていると

『そういう人は多いかもだけど、根はいい人だと思うから。
あんまり冷たくしないようにね?』

う゛っ…。

明らかに怒られていると分かってはいるが、声が可愛くて思わずグッとくる。

「…はい。」

先輩には抗えない…。

ていうか、これ電話越しでもやばいな…。

『滝くんもう時間になるからそろそろ行くね。
あと、心配してくれてるありがとう。』

…!

…こういうところ、本当に好きだな…。

優しくてら強い。そして綺麗な可愛い先輩。

全てを兼ね備えた、完璧な人。

こんな人だから、俺は…

…あ、そうだ。

「あの」

『?どうしたの?』

「先輩に何かあったら、絶対言ってください。
何があっても駆け付けますから。」

これは、俺の本音だ。

先輩に何かあったら、俺は何がなんでも駆けつける。

…先輩が強いことは、俺は知ってる。ずっと近くで見てきた。

でも、だからこそ。

汚れた存在から、先輩を守りたい。

俺の何よりも、大切な人だから。

この世界の

─何よりも。
『…うん、嬉しいっ…!
ありがとう、滝くんっ』

「…っ!」

…やば…。

「…えと、あのそれじゃあ…」

これ以上先輩と電話していたら、俺の心臓が持たない…

『うんっ!またね!』

そう言って切れた電話。

「…よしっ」

先輩と電話できたお陰で、俺の体力・精神面は完全復活した。

──あの瞬間までは、
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