蛙のマス
蛙のマスはせっせと働く。跳び跳ねて大きな石を運ぶのだ。石の大きさは絆創膏の箱くらい。蛙達の大きさもそのくらい。蛙と大きな石は同じくらいの体積だ。けれども、蛙のマスは標準の蛙達よりも体が小さい。だから、蛙のマスにとって、石はとても大きいものだった。蛙のマスは、イヤホンの充電器くらいの体格だった。マスは皆に苛められている。蛙達の皆よりも体が小さいからだ。
「おいマス~さっさと運べよ」
「遅れてるぜ」
特にマスを苛めてくるのは、体が蛙達の中でも一際大きいカマスだ。名前が一文字違いで、カマスは長老にマスと呼び間違えられたことがある。そのことを恨みに持っているのがカマスだ。そして、カマスの幼なじみの友達のダンスは、体こそカマスと比べて小さいものの、軽やかな手際の良さで、仕事が出来るので、力自慢のカマスと合わせて、蛙達の中で同等の権力を持っている。蛙のマスは体も小さいし、どんくさい。いつもおろおろしている。だから、他の蛙もマスがカマスやダンスに虐められているところを見ても見ないふりをするか、カマスにマスについてどう思うかを聞かれて、どぎまぎして同調してしまう。まさにいまがその瞬間だ。
「おい、マス。こけるんじゃねぇの」
石を背中に乗せたカマスがふりむいて、離れた位置で今まで持ったことのない程の大きさの石を背中に乗せてうろたえているマスに向かって、こういった。
「みろよ、皆。マスのどんくさいっぷりを。いつもあいつはどんくさいが、今日みたいな日にどんくさいと皆の仕事が遅れて、大変だぞ」
大きな体のカマスの大きな声はどこまでも響く。仕事に集中している蛙の皆も一斉に振り向いて、カマスの方を見た。
「おいマス~さっさと運べよ」
「遅れてるぜ」
特にマスを苛めてくるのは、体が蛙達の中でも一際大きいカマスだ。名前が一文字違いで、カマスは長老にマスと呼び間違えられたことがある。そのことを恨みに持っているのがカマスだ。そして、カマスの幼なじみの友達のダンスは、体こそカマスと比べて小さいものの、軽やかな手際の良さで、仕事が出来るので、力自慢のカマスと合わせて、蛙達の中で同等の権力を持っている。蛙のマスは体も小さいし、どんくさい。いつもおろおろしている。だから、他の蛙もマスがカマスやダンスに虐められているところを見ても見ないふりをするか、カマスにマスについてどう思うかを聞かれて、どぎまぎして同調してしまう。まさにいまがその瞬間だ。
「おい、マス。こけるんじゃねぇの」
石を背中に乗せたカマスがふりむいて、離れた位置で今まで持ったことのない程の大きさの石を背中に乗せてうろたえているマスに向かって、こういった。
「みろよ、皆。マスのどんくさいっぷりを。いつもあいつはどんくさいが、今日みたいな日にどんくさいと皆の仕事が遅れて、大変だぞ」
大きな体のカマスの大きな声はどこまでも響く。仕事に集中している蛙の皆も一斉に振り向いて、カマスの方を見た。
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