蛙のマス
「あいつはやっぱりやばい奴だったんだ」
「ついにやってしまった」
と、ふだん大人しく苛めに参加しないススとハスまでも突拍子のない体の小さなマスのとった行動に唖然とした。
「ええい、どうにでもなれ」
と思っただけじゃない。マスは復讐に燃えていたのだ。どうにか、この虐められる立場から脱出する方法が無いものかと、日夜考えていたのだが、この大雨の予報が出た今日こそが絶好の機会だと胸に秘めていたのだ。
雨によって激しさを増す、川の流れの先の方向には、広大な海に繋がる、という伝説を過去に語っていた長老のお話にあったことを蛙の集団の中で、覚えていたのが小さな体のマスだけだったのだ。マスの頭にある突飛な考えは古くからの慣習に基づいて考え抜いた結論なのだ。だから、突飛でも何でもない。広い海に繋がることだけをマスは考えた。小さな体のマスを受け入れてくれるのは、広い海で無くちゃいけない。この考えを甘えだといって罵るカマスやダンス、メス、ラス、ハス、ススには口で言っても押さえつけられるだけの話だった。長老は密かに微笑んだ。どうなることやら。
「ついにやってしまった」
と、ふだん大人しく苛めに参加しないススとハスまでも突拍子のない体の小さなマスのとった行動に唖然とした。
「ええい、どうにでもなれ」
と思っただけじゃない。マスは復讐に燃えていたのだ。どうにか、この虐められる立場から脱出する方法が無いものかと、日夜考えていたのだが、この大雨の予報が出た今日こそが絶好の機会だと胸に秘めていたのだ。
雨によって激しさを増す、川の流れの先の方向には、広大な海に繋がる、という伝説を過去に語っていた長老のお話にあったことを蛙の集団の中で、覚えていたのが小さな体のマスだけだったのだ。マスの頭にある突飛な考えは古くからの慣習に基づいて考え抜いた結論なのだ。だから、突飛でも何でもない。広い海に繋がることだけをマスは考えた。小さな体のマスを受け入れてくれるのは、広い海で無くちゃいけない。この考えを甘えだといって罵るカマスやダンス、メス、ラス、ハス、ススには口で言っても押さえつけられるだけの話だった。長老は密かに微笑んだ。どうなることやら。