雨が降る日はジャスバーへ ――歌姫の告白――
「菫! まだ歌詞書けないのかよ。練習の意味ねぇじゃん」

「書けるもんなら、とっくに書いてるつーの。アッカンベー」と西田に向かって挑発をした。

「このやろ! 喧嘩売りやがって」

「まぁまぁ。既存の曲を高めるためにも、練習しましょ。」

「村田さんの言うとおり練習しましょう。せっかく久しぶりに集まれて、合わせられるんですから」

 呆れた顔をしながら扉を開けて、スタジオに入った。

「勘弁してくれよ……外まで聞こえてるぞ。防音室なのに」

「竹内さん、すみません」

「ねぇ竹内! 私しばらく休止する」

「おい! 何言ってるんだよ。ふざけんな!」

「菫マジなのか? マネージャーとして、見過ごせないんだが」

「皆が反対なら、出て行くもん」

 スタジオを出ようとすると、竹内が慌てて止める。
 
「菫待てよ!」

「痛い! 腕ちぎれる」

「せめてどこ行くか教えろよ」

「いつから竹内は私の親になったのよ」強く腕を振り払い「小さい頃はあんなに優しかったのに……バカ」と強くドアを閉めて、スタジオを出た。
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