失恋した私を拾ったのは、大型犬男子な幼馴染でした
「美味そう」

真っ先にそう言ってくれたのは、陸斗だった。

思わず、――正気ですか?と聞きたくなる。

「少し焦げちゃったし……」

自信なさげにそう言うと、陸斗は唐揚げを見ながら小さく笑った。

「これくらいが、美味い」

あまりにも自然に言うものだから、冗談を言っているようには聞こえない。

本気でそう思っているらしい。

「そう、かな……?」

「うん」

短い返事。

その一言だけで、不思議と張りつめていた肩の力が抜けていった。
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