大型犬男子は、今日も私を甘やかす
私はその背中を見送りながら、小さく息を吐く。

仕事中なのに。

こんなに落ち着かない朝は、初めてだった。

しばらくすると、接客担当のバイトが少し遅れて出勤してきた。

「すみません! 遅れました!」

元気な声が店内に響く。

これで売り場は任せられる。

私も製造に集中できるから、気持ちが少しだけ楽になった。

それでも、手を止める暇はない。

あんぱんを包み、クリームパンを並べ、次の生地を成形していく。
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