PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
 ……ですよね。
 とても、目立ちますもんね。
 ただ、不思議なことに、PRIMUSの湊くんだと気付いている人はいない。

 帽子だけでも、本人が思っている以上に効果はあるらしい。
 スーパーに入ると、湊くんは迷うことなくカートを取り、カゴを二つ乗せた。

 「私、押しますよ」
 「……いや、いい」

 短い返事。

 雇ってもらっている身なのに、と思ったけれど。
 湊くんが自然にやってくれていることを断るのも違う気がして、私は甘えることにした。
< 158 / 384 >

この作品をシェア

pagetop