PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
「七瀬さん、食べないの?」

ひなたくんが心配そうに声をかけてくれる。 その優しさが嬉しすぎて、感無量で言葉が出ない。

「七瀬さーん!」
雪くんが私の目の前で、手をひらひらと振る。
「……はっ! ご、ごめんなさい!」
慌てて頭を下げる。
「その……すみません。ファンすぎて、頭が真っ白になっちゃって……」

言ってしまった。 隠すつもりだったのに、口が勝手に動いていた。

この仕事は、本当に楽しかった。
でも……もうクビだよね。 もうここには来られない。 そう考えただけで、泣きそうになる。

「えー! 七瀬さん、僕たちのファンなの!?」 「は、はい……」
「嬉しい!!」
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