PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
こんがりと焼き色が付いたところで裏返し、甘酢だれを回しかける。
じゅわっと香ばしい音とともに、甘酸っぱい香りがキッチンいっぱいに広がった。
付け合わせ用のキャベツを千切りにし、彩りにミニトマトを添える。
その間に豆腐とわかめの味噌汁を作り、ご飯をよそう。
最後に、甘酢だれを絡めた鶏むね肉を皿へ盛り付けると、栄養バランスの取れた昼食が完成した。

「すごく、いい匂いするんだけど!」
そう言ってリビングに入ってきたのは、ひなたくんだった。
「さっきは、ありがとうございます! 今日は鶏むね肉の南蛮風を作ってみました!」
「ガッツリいきたかったから、助かる!」
ひなたくんは嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ていると、私まで嬉しくなってしまった。

少し遅れて、湊くんと雪くんもリビングへ入ってきた。
「うまそう」
「南蛮風だぁ!」
二人も昼食を見て、嬉しそうに声を上げる。
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