PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
私が男だったらよかったのに――。
そうしたら、変な誤解をされることもなく、家事代行として見てきたひなたくんの姿を、胸を張って伝えられたかもしれない。
ただのお人好しで。
誰よりも周りを気遣う、優しい人。
そんなひなたくんを、どうして信じてもらえないんだろう。
悔しさで、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
「……みんな、ごめん。
俺、少し部屋で休んでも大丈夫?」
ひなたくんが、申し訳なさそうにそう言った。
「大丈夫」
「ゆっくり休んでね!」
誰も責める人なんていない。
それでも、みんながひなたくんを気遣っている空気が、痛いほど伝わってきた。
きっと、ひなたくん自身も、その空気に気付いている。
だからこそ、ここにいるのが苦しいのかもしれない。
そう思うと、胸が締め付けられた。
ひなたくんからは、生気がすっかり失われていた。今にも消えてしまいそうで、胸が締め付けられる。
もし、ひなたくんに何かあったら――。
そんな考えが頭をよぎるたび、不安で苦しくなった。
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