PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
正直、疲れていた。
「ありがとうございます。あの、副菜になりそうなものを作り置きしていたので、使ってください」
「助かる」
湊くんは小さく頷き、キッチンへ向かう。
私はその言葉に甘え、ソファへ腰を下ろした。
◇◇◇
いつの間にか、眠ってしまっていたようだ。
「……あ、すいません」
「気にしないで」
「あ、はい」
膝には、いつの間にかブランケットが掛けられていた。
そっと掛けてくれたんだ。
その優しさに、自然と頬が緩んだ。
「飯、出来てるけど食べる?」
「あ、はい!」
湊くんは何も言わず、皿を電子レンジへ入れた。
その慣れた手つきを見ているだけで、不思議と心が落ち着く。
出来ることなら、また四人で一緒にご飯が食べたい。
ただ、それだけを願った。
ダイニングテーブルに、バンバンジーとサラダが並ぶ。湯気の立つ味噌汁と、ご飯が二人分。
「湊くん、食べてなかったの?」
「……誰かと飯食べたくて」
その一言に、胸が少しだけ締めつけられた。
いつもより静かな部屋で、向かい合って手を合わせる。
「いただきます」
温かい味噌汁を口に含んだ瞬間、涙があふれた。
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