PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
湊くんに気づかれないよう、俯く。
「……ごめんな。巻き込んで」
その声は、かすかに震えていた。
話さなきゃ――。
そう思うほど、涙が頬を伝い、ぽたぽたと落ちていく。これじゃ、巻き込まれたことを後悔しているみたいだ。
私はぐっと唇を噛む。
嗚咽をこらえながら、言葉をひとつ、ひとつ絞り出した。
「……巻き込まれたとは、微塵も思ってません」
息をゆっくり吸い込み、もう一度口を開く。
「大好きなPRIMUSが苦しんでいるのが辛い。それだけなんです」
そうだ。
私は、大好きな人たちが苦しんでいるのが辛い。
何もできない自分が、もどかしかった。
湊くんは力なく笑った。
「ありがとう」
少しだけ間を置き、口を開く。
「あのさ、飯食ったら寝る?」
さっき眠ってしまったからか、今は不思議と眠気はなかった。
「まだ眠くないです」
「……眠くなるまででいいから、話し相手になって」
「……私こそ、話し相手になってもらえたら助かります」
今は、一人でいたくなかった。
「助かる」
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