PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
「あ、そうだ。ひなたくんなら、雪くんと一緒に寝てるはずです」
「だから、一人じゃないですよ」
湊くんは目を丸くしたあと、小さく息を吐いた。
「……そうなの?」
「……はい。だから、少しホッとしています」
「……分かる」
湊くんの張りつめていた表情が、ほんの少しだけ和らいだ。
「ちなみに、湊くんが起きる二時間くらい前に、雪くんとひなたくんは寝たんです」
「そっか」
湊くんは小さく息を吐いた。
願うことなら、少しずつ元のPRIMUSハウスに戻ってほしい。
「……こはるちゃん」
「はい」
湊くんは数秒、瞼を閉じる。
ゆっくりと目を開いたその瞳には、迷いはなかった。
「……俺、一番仲間が大事なんだわ」
湊くんはゆっくり息を吐いた。
「……PRIMUSを辞める方向で、話をしようと思う」
PRIMUSを辞める――。
その一言に、頭の中が真っ白になった。
PRIMUSは、私の希望だった。
でも、PRIMUSでいる限り、三人はこの状況から抜け出せないのかもしれない。
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