PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―

43.夜明けの決断

結局、あれから一睡もできなかった。
湊くんは、ひなたくんと雪くんが起きるのを待っている。
傍に湊くんがいる。
吐息。
気配。
それだけで、苦しさが少し和らいだ。

「……居てくれてありがとう」
不意に、湊くんが呟いた。
数秒後、外を走る車の音が微かに響く。
「……同じことを言いたいです」
「……あのさ」
「……はい」
湊くんは、小さく口元を緩めた。
「ゲームしない? 二人が起きるまで」

「良いですね!」
「どんなゲームがいい?」
ゲームには詳しくないけど。
「キャラクターが可愛いやつあります?」
湊くんはゲーム一覧をスライドさせていく。その手が、ピタリと止まった。
「これ、初心者向けの対戦ゲーム。 子どもに人気だから、やりやすいかも」
まるっこい動物たちが跳ねながら手を振っている。

「可愛い〜!!やってみたいです!!」
「やろう」
並んで、バトル練習モードを選ぶと画面が切り替わる。 画面には色んな武器が並ぶ。 小さめのカラフルな銃を選ぶとリズミカルな音楽が流れた。
「練習だから!」
「難しそう〜」
「深く考えないでいいし」
さっきまで音が無かった部屋に、笑い声が響く。
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