PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
ピンクのうさぎが銃を片手に、ポーズを決めている。私は無我夢中でコントローラーのボタンを押しまくる。
カチャカチャとボタンを押す音だけが耳に入る。少しずつ、どこを押せばいいのか分かってきた。銃を構え、青いくまにビームを浴びせる。
「ちょ! こはるちゃん、いきなり?」
「ハンデです! 湊くんは、三秒数えてから動いてください」
湊くんが大きく笑う。
その間にも、ビームが当たるたび、くまのHPが削られていく。
勝ちたい。
くまのHPはあと少し。このままいける。
そう思ったのも束の間、くまは逃げ始め、ビームがなかなか当たらない。
「ハンデください!」
「あと一発で負けるし」
くまを追いかけていると、建物の中へ逃げ込まれ、見失った。
「湊くん、卑怯ですよ!」
「こはるちゃんが言う?」
建物の中へ入ると、くまがどこから現れるのか予想できない。
空気が張り詰める。
背後からビームが飛んできて、身体がビクリと跳ねた。もう一発食らった頃には、くまの姿は消えている。
その繰り返しだった。
私のうさぎは床に突っ伏し、悔しそうに泣いていた。
「悔しい〜!でも、楽しかった!」
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