PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
ひなたくんは立ち上がり、深く頭を下げた。そのまま微動だにせず、口を開いた。
「ごめん。最後にひとつお願いがある」
ひなたくんは頭を上げた。その瞳は、真っ直ぐ前だけを見ていた。
「事務所からは行動を起こすなって、言われているけど——」
「今日、動画を上げたい。 信用してくれていたファンを傷付けた事だけは、……謝罪したいんだ」
ガタッという音と共に、雪くんが立ち上がる。
「謝罪ってなに!? ひなたは悪い事してないのに、なんで謝罪!?」
「信用してくれていた人を傷付けたんだ」
雪くんはさらに声を荒げた。
「ひなたに問題はないよね!?」
ひなたくんは、眉を下げて目を細めた。
「……雪。俺のお願い聞いてよ」
「でも、謝罪したらひなたは全部を認める事になるんだよ?」
さっきまでの、勢いは無い。
雪くんは項垂れ、涙を流した。
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