Secret Happiness Kiss/シークレットハピネスキス
第1話 Happiness
人生初めて見たライブは、決して二度忘れない。
消えたいと思う程、私の心はボロボロで立ち直る事が出来なかった。だけど、貴方のパンクロックに私は救われた。
ライブハウス全体の照明が暗く変わる。
ステージがライトに照らされると、空気が一転した。
光が照らした道に、漆黒のスーツをピシッと着こなした高校生4人がゆっくりとステージへ歩みを進める。その光景に会場の観客が愛の歓声を上げる中、圧倒的な存在感に大人のバンドメンバー達は顔色を青ざめ、恐怖に立ち尽くす。宣戦布告を終えて勝利したかのように、4人組はステージの真ん中に降臨した。
「こんにちは、Happinessです!」
挨拶をすると観客は更に熱狂し、告白するものや名前を叫ぶ声が響いた。
「Destroy the Pain(辛い気持ちをぶっ壊す)歌います」
ステージの照明はゆっくり青く染まり、悲しい気持ちを感じさせるイントロを奏でると、周りの観客も一斉に静かになる。
ドラムは怖そうな見た目をしているが、繊細に悲しさを感じる鼓動を鳴らす。
ギターは色気があって少し髪が長くて、良い匂いがしそうな見た目に見えた。音は少し荒ぶっているけど、悲し気持ちに葛藤しているように思える。
ベースは顔が可愛いけど、真剣な顔つきはどこか大人で、遠くを見つめる瞳はまるで誰かを見ているようだった。音色は1人で涙を流して苦しんでいるように感じて、胸が苦しくなる。
目の前にいるボーカルは、青の照明がまるで月明かりに照らされているみたいに思えた。喉をゴクリとならす程に、寂しそうな顔をした彼から目が離せない。
その顔は少し笑顔に変わった。その瞬間、照明の色が赤く染まり、先程と間反対の音色が飛び出す。
ドラムを激しく叩き鳴らし、ギターは覚悟を決めて激しく走りだした。ベースは安心したような顔に変わると、少しずつ音を早く上げた。
疾走感が胸を高鳴らせて、皆が飛び跳ねる程の熱い音色。
私は、胸の高鳴りを押さえるのに必死で、彼を見つめていた。
手が熱くなり、足の裏もジワジワと暑い――今すぐ飛び跳ねたいぐらい胸の響きが強く加速する。
観客が絶頂に達した時、ボーカルは油を注いだ。
消えたいと思う程、私の心はボロボロで立ち直る事が出来なかった。だけど、貴方のパンクロックに私は救われた。
ライブハウス全体の照明が暗く変わる。
ステージがライトに照らされると、空気が一転した。
光が照らした道に、漆黒のスーツをピシッと着こなした高校生4人がゆっくりとステージへ歩みを進める。その光景に会場の観客が愛の歓声を上げる中、圧倒的な存在感に大人のバンドメンバー達は顔色を青ざめ、恐怖に立ち尽くす。宣戦布告を終えて勝利したかのように、4人組はステージの真ん中に降臨した。
「こんにちは、Happinessです!」
挨拶をすると観客は更に熱狂し、告白するものや名前を叫ぶ声が響いた。
「Destroy the Pain(辛い気持ちをぶっ壊す)歌います」
ステージの照明はゆっくり青く染まり、悲しい気持ちを感じさせるイントロを奏でると、周りの観客も一斉に静かになる。
ドラムは怖そうな見た目をしているが、繊細に悲しさを感じる鼓動を鳴らす。
ギターは色気があって少し髪が長くて、良い匂いがしそうな見た目に見えた。音は少し荒ぶっているけど、悲し気持ちに葛藤しているように思える。
ベースは顔が可愛いけど、真剣な顔つきはどこか大人で、遠くを見つめる瞳はまるで誰かを見ているようだった。音色は1人で涙を流して苦しんでいるように感じて、胸が苦しくなる。
目の前にいるボーカルは、青の照明がまるで月明かりに照らされているみたいに思えた。喉をゴクリとならす程に、寂しそうな顔をした彼から目が離せない。
その顔は少し笑顔に変わった。その瞬間、照明の色が赤く染まり、先程と間反対の音色が飛び出す。
ドラムを激しく叩き鳴らし、ギターは覚悟を決めて激しく走りだした。ベースは安心したような顔に変わると、少しずつ音を早く上げた。
疾走感が胸を高鳴らせて、皆が飛び跳ねる程の熱い音色。
私は、胸の高鳴りを押さえるのに必死で、彼を見つめていた。
手が熱くなり、足の裏もジワジワと暑い――今すぐ飛び跳ねたいぐらい胸の響きが強く加速する。
観客が絶頂に達した時、ボーカルは油を注いだ。